大富豪家2.0の日記全体に公開

2007年02月16日
07:34
 VistaのDRM
なんかひどいことになっているらしい。
http://www.cs.auckland.ac.nz/~pgut001/pubs/vista_cost.html

MS様に承認されたハードとドライバを使わないと今後の高品質コンテンツは全く使うことができないし、MS様に承認されていないハード/ソフトが少しでも含まれているとわざわざ全部品質を下げられてしまう。DRM機能のないビデオやオーディオ出力は全然使えない。ちゃんと購入したコンテンツであっても少しでもMS様の標準からはずれていれば駄目なので再購入が必要になったりするらしい。Vistaが何かと重いのは、あらゆる場所で常にDRMを監視しているせいもあるらしい...

普通の人は関係無いだろう/ちゃんと使えば問題無いんでしょ/と思ってたら大間違いのようだ。完全にVistaのDRMに対応してる機器ばかり揃えない限り昔のコンテンツも使えなくなったりしてしまう! こういう記事の日本語版を見たことがないのは、メディアがMS様に遠慮しているからなのだろうか?
 

コメント    

2007年02月16日
08:03
Mike
そういう戦略を取っているんですか。ひどすぎますね。
某DE○○のパソコンを注文するときに、認証シールだとか、認定のドライブとか出てきておかしいと思ったのですが。

誰もこの事実を言わなかったのは、なぜなんでしょう?
「物言えば唇寒し」と言うのであれば、自由な社会とは言えませんね。
 ああ、注文するのを止めておけば良かったかなあ。

そうでなくても、OSの種類が多くてややこしいのに。
これは、どこかで破綻しそうですね。
2007年02月16日
08:12
大富豪家2.0
パソコン雑誌はMS様の意向に反する記事を書き辛いのでしょうし、一般雑誌や新聞は何も知らないからではないでしょうか。単に重いとか新味が無いとかいう謎のOSなのかと思ってたら、もっと深い戦略が含まれていたようです。
2007年02月16日
09:16
jneoman
おー、15年ぐらい前のメインフレーム時代に逆戻りですね。当社で製造又は検証したハード、ソフト以外を使うと動作は保証しません。でもあの時代は、検証したものを使っていれば殆ど無限責任で対応してくれていたけど、VISTAのエンドユーザライセンス契約は、一般的な何でもas isでユーザ責任のままなんでしょうね。
2007年02月16日
09:22
FUZZIO
周辺機器ならず、イヤホンまでがロゴシールだらけになるのでしょうか(笑)

Leopardベータ版、ちゃんとW-ZERO3のドライバが入ってるそうです。
最近液晶プロジェクタとかデジカメとかPlug-n-PlayはOSXの方がすごく簡単につながると思います。

お墨付き商売はイーサカード売った時にウンザリさせられました。

最近知ったのですが、お墨付き商売に参加した3comの末裔のネクストコムさん、三井物産系列に入ってしまったんですね。お墨付きビジネスも一時のものなのでしょうか。
2007年02月16日
09:23
長嶋洋一
これは声を大にしてニュースにしてもらわないと
いけないんじゃないでしょうか。

・・・どうしたらいいのかなぁ。

(数少ないXPをあと数年?使う予定なので実害ナシですが)
2007年02月16日
09:23
ひろのぶ
パラジウムと呼ばれていたむかしから指摘されていたのに…

更に言えば、それを回避しようとすると、アメリカだけでなく、日本でも刑務所送りです。

っていうか、いまさらマクルーハンを引き合いに出すまでもなく自分から情報を探さずに、スポンサーつきで与えられるコマーシャルメディアを鵜呑みにするメディアリテラシーない現状の方が危ない気がする。
2007年02月16日
09:36
大富豪家2.0
Longhornより古い名前があるんですか。

> コマーシャルメディアを鵜呑みにする

うううすみません。でもそんなの調べてられませんよぉ。
2007年02月16日
12:00
ひろのぶ
ロングホーンは今はVistaとなった開発コード名。Palladiumは今はNGSCBと呼ばれているTrusted Computing(リチャードにいわせると、Treacherous Computingだけど、日本人読めねーよ)の大きなセキュリティという名のシステム支配の枠組。これが完成すると、コンピュータはユーザのものではなくなり、それをコントロールする側(つまりベンダ側)の支配下に置かれることになる。「オマエのモノはオレのモノ。オレのモノはオレのモノ」というベンダが何でも支配できる仕組みができあがる。これを僕はデジタル・ジャイアニズムと名付けている。

ちなみにVistaではNGSCBの*ほんの一部だけ*しか実装されていない。

そうそうアップルがわかりやすいコマーシャルをやっているよ
http://www.youtube.com/watch?v=XzbfyyVgPa0

この後ろにいるMan in the blackな人が、どこから派遣されてきたのかを考えれば、何が起こるかは素人さんでもわかるはず。さすがイメージ戦略に長けているアップルが作るネガティブCMだけはある。
2007年02月16日
12:10
Mike
細かいことは良くわかりませんが、手っ取り早く言うと、IBMがパソコンのソフトとハードを分離した考えで、ハードウェアベンダーとソフトウェアベンダーが分かれて自由競争(OSのみは独占)だったのを、ハードウェアも込みで抱え込もうとしているって理解でよろしいでしょうか?
 そうだとすると、IBM PC以前の世界に戻るわけで、それなら、いっそのこと、MS Computerという、ハードソフトバンドルのものを出してくれた方が分かりやすいですね。
 ううう。危険な兆候。
2007年02月16日
13:06
大富豪家2.0
スパイウェアとかデータロガーとか変なものが動かなくなるという意味なら良いのですが、実は

> セキュリティという名のシステム支配

であるということをもう少し詳しく知りたいです。
2007年02月16日
14:04
長嶋洋一
「セキュリティという名のシステム支配」

うーーーーむ、極めて邪悪だなぁ。
2007年02月16日
14:22
しおざわ
これこそ、独占禁止法違反にならないんですかね。ロゴつきじゃないと「安心できないよ」というのはまだ分かりますが、ロゴつきとロゴなしで性能にまで差が出るのなら、公正な競争の妨害では。

近年、買ったものの利用の仕方にメーカが制限をつける話が多いですよね。ソフトのライセンスも、本来、買ったものをどう使おうと(リバースエンジニアリングしようと)、中古屋に売り飛ばそうと勝手であるべきだと思います。
2007年02月16日
14:27
ひろのぶ
一番の先鋭は英ケンブリッジ大のRoss Anderson先生ですけど、まずは、このあたりからたどればいいと思います。

http://en.wikipedia.org/wiki/Trusted_computing#Disputes_and_criticism_of_trusted_computing

あと僕がGPLv3カンファレンスのパネルで話した「DRM 今 そこにある危機」の内容を文章化しておいてあります。

http://h2np.net/docs/DRM20061121.html
2007年02月16日
14:29
shinji
まぁ、DRMは使わないと言う選択肢もあるし。黙って高くて不便なものを買う人に何も言う気もないです。
2007年02月16日
14:36
大富豪家2.0
自分が関係ないとしても巨悪を放置はまずいんじゃないですかね。巨悪さがわかってない人がほとんどの場合は特に。
2007年02月16日
14:41
ひろのぶ
shinji氏には、下のスライドの17ページ目をよく読んで欲しいです。

http://h2np.net/docs/DRM20061122.pdf
2007年02月16日
16:57
大富豪家2.0
そうするとVistaへの移行がゆっくりであっても/OSが多少腐ってても/最終的にみんながVistaへ移行すればMS様的には無問題ということですか。縛りから逃げるには今しかないてこと? どうしても17ページ目を連想させられますね。
2007年02月16日
17:15
otsune
高品位動画がパソコンを使ってキャプチャーされちゃうと海賊版が出回るから、まるで日本の地上波デジタル放送みたいに認可された機器じゃないとDRMを解除できないようにしよう。
……というのが映像業界の望み?
で、MSはVistaでそれに従ったとか。
2007年02月16日
17:25
大富豪家2.0
そういう話かと思いましたが、ひろのぶさんの説ではもっと深い陰謀があるということなんですよね?
2007年02月16日
18:29
ひろのぶ
http://h2np.net/docs/crypto2002.html
2002年に僕が書いた文章から抜粋しましょう

国際暗号学会 CRYPTO2002カンファレンスレポート

今年は、さらにマイクロソフトからPalladiumという 新しいTrusted Computing Frameworkの紹介にJohn Manfedelli責任者がやってきて7分もの時間枠を押えて説明していました。(中略)Palladiumの全体構造をざっとみると、ハードウェアレベルからのプロテクションが可能になります。かなり強力な計算資源に対する排他アクセス、耐タンパー機能といった通常のオペレーティングシステムだけでは実現できないセキュリティが構築できます。しかし、これには別の見方ができて、たとえばハードウェアベンダーがその機能をブラックボックス化し、そのAPIを特定のベンダーのみに提供するような状況になれば、それ以外のフリーなオペレーティングシステムがまともに載せられなくなります。Wintel陣営という皮肉がありましたが、それ以上のソフトウェア・ハードウェア同士の結びつきが可能となり、その結びつき以外のオペレーティングシステムの排除に繋がる危険性があります。動向に注意する必要があるでしょう。
2007年02月16日
18:30
ひろのぶ
あとTCについて詳しく知りたければ、Ross先生のこのページを参照してください。

http://www.cl.cam.ac.uk/~rja14/tcpa-faq.html
2007年02月17日
09:27
長嶋洋一
うーん、

> ハードウェアレベルからのプロテクションが可能になります。
> かなり強力な計算資源に対する排他アクセス、耐タンパー機能
> といった通常のオペレーティングシステムだけでは実現でき
> ないセキュリティが構築できます。

これはセキュリティの世界では、どうしても確保したい
特殊なシステムではまぁ常識ですね。本当にセキュアな
システムにしたければOSとかハードを全て専用にする、
ということですので。

・・・で問題の、

> しかし、これには別の見方ができて、たとえばハードウェア
> ベンダーがその機能をブラックボックス化し、そのAPIを
> 特定のベンダーのみに提供するような状況になれば、それ
> 以外のフリーなオペレーティングシステムがまともに載せ
> られなくなります。

という邪悪な野望ですが、どうなんでしょう。
これはいかにMS社としても、この21世紀、不可能
なのではないんでしょうか。これが本当に牙をむいた
場合、いかに馬鹿であっても政府が採用しない、という
国家は世界中あちこちに出て来ると思うのですが。
2007年02月17日
09:35
shinji
DVD再生系とか、HD DVD/BD再生系には、既にいろいろ入っている。ファームウェアが暗号化されていたりするし。ほげほげを採用しないと、ほげほげを再生させないとか、訴えるとかはあるかもね。