ペンPCでUNIXを動かす方法

最近 三菱のAmity, 富士通のFM PenNote, シャープのCopernicus, 東芝のCuaderia などの各種のペン型IBM互換機が発売されており、これらの上で FreeBSDなどのUNIXを動かすことができます。 UNIXは一般にキーボードが無いと操作が難しいと思われていますが、 POBoxのようなペン型テキスト入力システムを使えば ペン型計算機でも充分UNIXを使うことができるようになります。

ペンの仕様はシリアルマウスやPS/2マウスと異なっているのが 普通なので、そのままではマウス対応のXサーバを使うことができませんが、 以下のような工夫をすることにより Xサーバを改造しなくてもペンをマウスのかわりに使うことができるようになります。

  1. Xサーバで、/dev/psm0などのかわりに /dev/ttyp0などの仮想端末デバイスを使用する。 同時に、ペンの入力をPS/2マウスなどの型式に変換して /dev/ttyt0などに書きこむデーモンを走らせておく。

  2. Xサーバ拡張機能``XTest''のライブラリを使用し、 ペン入力をマウスイベントと解釈させるようなデーモンを動かしておく。
サーバにXTestが組み込まれている場合は 2. の方法が簡単です。 XFree86の標準サーバやAccellerated XにはXTestが組み込まれています。

AmityとCopernicusについては 2. のデーモン``pend''が動きます。 ソースがありますので 御自由にお使い下さい。 ペンデバイスのI/OポートとIRQを設定し、 .xinitrcに``pend &''という行を追加 すればペンが使えるようになります。


Up$Date: 2001/07/23 16:46:58 $ Toshiyuki Masui @ Sony CSL