著者
J. F. Patterson, R. D. Hill, S. L. Rohall, W. S. Meeks
タイトル
Rendezvous: An architecture for synchronous multi-user applications
書籍
Proceedings of the Conference on Computer Supported Cooperative Work (CSCW '90)
ページ
317-328
日時
October 7-10 1990
出版
ACM Press
概要
Rendezvous is an architecture for creating synchronous multi-user applications. It consists of two parts: a run-time architecture for managing the multi-user session (based on a UIMS), and a start-up architecture for managing the network connectivity.
コメント
Hill氏開発のUIMS``MEL''\cite{Hill:MEL}上のCSCWシステム ``Rendezvous''について。複数ユーザのアプリケーション はシングルユーザのアプリケーションと大きく異なってい る。○共有について..複数ユーザ間でデータが共有されな ければならない。共有されるデータは抽象データ (underlying object)とその入出力(interaction object)が ある。データの共有、画面の共有、アクセス権の共有など いろいろな共有のレベルが考えられる。○セッションの 開始と終了について..複数ユーザの場合重要である。 MELはルールと制約にもとづいたUIMSである。ルールはイ ベントにより起動される手続き的記述であり、制約はグラ フィックなものをはじめいろいろ利用できる。 MELでは``イベント発生→ルール発火→制約計算''という ループがまわりつづける。 制約は以下のようなことに使われる。 ・画面(例えばスライダ位置)と値の一致 ・「グラフィックオブジェクトが一致」といった制約で ふたりが全く同じ画面を見ることができる ・手番の交替(下参照)
概要
要はカードゲームを作れればよいということのようである。 (カードデータは共有だが見え方はプレーヤ毎に異なり、 またどこまで見えるかもプレーヤとオブザーバで異なる。) CSCWを無理にMELでやるためにいろいろ工夫しているようで あり、これが便利だとはいえそうもないように思う。 ルールの前堤条件にガードを書くことができるが、この ガードで使われる変数が手番変数と等しいという制約を つかって手番をきりかえる。例えば以下のようになる。 ガード: if(g == myprocess# && event発生) then .... 制約: g == currentturn (currentturnは誰かが切り替える) Lindaでやるとすれば、in(?event,myprocess#)に対し out(event,currentturn)とするだけですんでしまうわけで、 MELがCSCWに便利、というのは強引だろう。 グラフィックに制約が便利というのは本当だが、これは 別の話であろう。
カテゴリ
CSCW
Category: CSCW
Comment: Hill氏開発のUIMS``MEL''\cite{Hill:MEL}上のCSCWシステム
        ``Rendezvous''について。複数ユーザのアプリケーション
        はシングルユーザのアプリケーションと大きく異なってい
        る。○共有について..複数ユーザ間でデータが共有されな
        ければならない。共有されるデータは抽象データ
        (underlying object)とその入出力(interaction object)が
        ある。データの共有、画面の共有、アクセス権の共有など
        いろいろな共有のレベルが考えられる。○セッションの
        開始と終了について..複数ユーザの場合重要である。
        MELはルールと制約にもとづいたUIMSである。ルールはイ
        ベントにより起動される手続き的記述であり、制約はグラ
        フィックなものをはじめいろいろ利用できる。
        MELでは``イベント発生→ルール発火→制約計算''という
        ループがまわりつづける。
        制約は以下のようなことに使われる。
        ・画面(例えばスライダ位置)と値の一致
        ・「グラフィックオブジェクトが一致」といった制約で
        ふたりが全く同じ画面を見ることができる
        ・手番の交替(下参照)
Abstract: Rendezvous is an architecture for creating
        synchronous multi-user applications. It consists of
        two parts: a run-time architecture for managing the
        multi-user session (based on a UIMS), and a start-up
        architecture for managing the network connectivity.
Bibtype: InProceedings
Pages: 317-328
Booktitle: Proceedings of the Conference on Computer
        Supported Cooperative Work (CSCW '90)
Author: J. F. Patterson
        R. D. Hill
        S. L. Rohall
        W. S. Meeks
Month: October 7-10
Title: Rendezvous: An architecture for synchronous
        multi-user applications
Comment1: 要はカードゲームを作れればよいということのようである。
        (カードデータは共有だが見え方はプレーヤ毎に異なり、
        またどこまで見えるかもプレーヤとオブザーバで異なる。)
        CSCWを無理にMELでやるためにいろいろ工夫しているようで
        あり、これが便利だとはいえそうもないように思う。
        ルールの前堤条件にガードを書くことができるが、この
        ガードで使われる変数が手番変数と等しいという制約を
        つかって手番をきりかえる。例えば以下のようになる。
        ガード: if(g == myprocess# && event発生) then ....
        制約: g == currentturn (currentturnは誰かが切り替える)
        Lindaでやるとすれば、in(?event,myprocess#)に対し
        out(event,currentturn)とするだけですんでしまうわけで、
        MELがCSCWに便利、というのは強引だろう。
        グラフィックに制約が便利というのは本当だが、これは
        別の話であろう。
Year: 1990
Note1: software design, implementation
Address: Los Angeles, California
Publisher: ACM Press