自分が昔家庭教師や塾とかで儲けた話は良いのだが、 知合いの成功譚(?)というのが極端にセコい、というかほとんど犯罪的である。 また、起業の例として提案しているものがあまりに思いつき的で非現実的である。 ソニーその他の大企業を例にした話は 想像にもとづくもので疑わしい話ばかりである。
和田氏が成功した昔話を聞いても嬉しくないわけだが、 こういうのを読んで嬉しい人はいるのだろうか。
面白かった逸話:
和田氏いはあらゆる著作に全身全霊を傾けていると言っているが、 和田氏と同程度の知力がある人間ならばこういう本に満足しないことは確実なわけで、 そうでない本を平気で出版するということは読者をナメていることになる。 そういう態度は全然文章には出てこないところが流石というか、 実は本人もナメている気持ちは全然無いのかもしれないが、 実際ナメた行動をしていることは事実だからなんとかしてもらいたいものである。
(2004/2/18 増井)

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Gary Belsky, Thomas Gilovich
日本経済新聞社, 2003
普通の経済学は、人は理性的に損得を考えて行動するということを 前提に作られているが、実際は間違いや勘違いによって ずいぶん損をしているのだという話。 いろんな間違いをする例が沢山紹介されている。 こういう研究を「行動経済学」というらしい。
確かにいろんな理由で人間は間違った選択をする。 これは投資に限っことはないわけだが、 この本ではどんな話も投資に関連づけてしまっている。 モンティホール問題は有名だし、 カード裏返し問題などは 「ビル・ゲイツの面接試験 - 富士山をどう動かしますか?」や このページこのページなど いろいろなところで紹介されている間違いやすい論理問題なのだが、 投資における間違いとはかなり違う気もする。
間違えて損する人がいるということは、その逆をやれば得をすることであろう。 普通に考えて普通に間違えて損をする人の逆の行動をしたいものである。 とはいえモンティホール問題みたいなもので儲けるというのは卑怯すぎる気もする。
(2004/2/12 増井)

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Amazonのページの書評では 後半は誤りも多いということが書いてあるが、 なるほどと思わせる記述も多い。
人はなぜお金で失敗するのかと同様に、 この本でもインデクスファンドへの投資が勧められている。 (株価を本当に予測する人も方法も存在しないことは証明されており、 優良銘柄を求めて売ったり買ったりしていると手数料のために結局損をしてしまうらしい。) 一般的な生命保険は損なことが多いという記述も共通している。
脱税みたいな手法や、永遠に旅をし続けることにより国家からの税金を逃れる手法についての話は かなり疑問ではあるが、 全体的に見れば役にたつ本だと思う。
(2004/2/13 増井)
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