著者
Alistair D. N. Edwards
タイトル
Soundtrack: An Auditory Interface for Blind Users
シリーズ
Articles
ページ
45-66
日時
1989
概要
Throughout the history of human-computer interface development, one aspect has remained constant: output from computers has been almost entirely visual. A continued and increasing reliance on visual communication has had a disadvantageous effect on users who have visual disabilities. A visual interface is of no use to a user who is completely blind; communication must use one of the other senses, and hearing is an obvious candidate. A number of human-computer interfaces have been developed and adapted into an auditory form, based on the use of synthetic speech. However, for modern interfaces that use more complex displays, synthetic speech is not sufficient. One attempt to adapt such a mouse-based interface into an auditory form, based on musical tones and synthetic speech is described. This project involved the development of a word processor, called Soundtrack, with an auditory interface. Evaluation of this application suggests that the approach is viable, but that it is difficult to use and there are significant research questions still to be addressed.
コメント
SoundTrack = Mac上の盲人用テキストエディタ ・マウスで音声フィードバック付きの階層的メニューを操作する。 ・画面に大きなブロックで「Document」「File」「Edit」など Macで使われるようなメニューが表示されており、マウスが その上に行くとメニューによりピッチの異なる音がする。 クリックするとそれが何であるか音声で読みあげられ、ダブル クリックすると次のレベルのメニューが出る(「Edit」を選択 すると「Copy」「Paste」などが出る)。 ・「Document」「New」を選択すると文書作成が可能になる。 ・文書作成中に入力した単語は読みあげられる。 ・文書は階層的になっておりレベルを上下左右に移動する。 ・「Thumb Bar」というスライダで文書内を移動できる。 ・例えば単語を消去するには、まず単語を選択し、編集メニュー を選択し、消去メニューを選択する。(大変そう!!)
概要
・PhD Thesisの抄録だそうである。やれやれ。 ・何故無理してメニューやスライダなどを動かさなければなら ないのか。全然違うインタフェースにすべきでは。 ・盲人にとって画面の折り返しとか画面上の位置とかは意味が あるか?見えない画面上をマウスとかで移動させてどうしようと いうのだろうか。 ・Editメニューを選んでからCopyメニューを選ぶなど愚の骨頂 である。最初から「Copy」と言えばいいではないか! ・大体ポインティングデバイスなんて不要ではないのか。 ・盲人はペンを操作するのに慣れているとは考えられないが? だからタブレットが使えないのでは? ・マルチモーダルかつ冗長なインタフェースが必要だという 点は同意する。 ・盲人は読みでサーチするのだろうか?そういうエディタも 提案してた人がいた。
カテゴリ
UI, Speech
Results: ・使うのがとても大変。
        ・とても遅い
        ・メニューの画面配置などユーザは覚えられない。
        ・マウスのような相対デバイスのかわりにタブレットのような
        絶対デバイスにしてもあまりうまくいかない。
        ・ただのビープ音の高低は情報としてほとんど役にたたない。
        ・最近の高級インタフェースは少しでも障害があると使えない
        方向に向かっているので問題がある。
Copyright: (c) Copyright 1989 Lawrence Erlbaum Associates
RelatedWorks: p51に載っている。製品が多い。
        ・Vincent Workstation
        PC+合成器の盲人用WS。最初から盲人用のアプリを作っている。
        ・Frank Audiodata
        ふたつのスライダで画面上の読みたい位置を指定し、その位置の
        テキストを読みあげる。
        ・Vert
        ソフト版とハード版がある。
        ・Smoothtalker
        Macの読みあげソフトらしい。
        ・Voiceというソフト(Edwards,1988)
        画面状態を読みあげるらしい。面白いそう。
Category: UI Speech
Journal: Human-Computer Interaction
Comment: SoundTrack = Mac上の盲人用テキストエディタ
        ・マウスで音声フィードバック付きの階層的メニューを操作する。
        ・画面に大きなブロックで「Document」「File」「Edit」など
        Macで使われるようなメニューが表示されており、マウスが
        その上に行くとメニューによりピッチの異なる音がする。
        クリックするとそれが何であるか音声で読みあげられ、ダブル
        クリックすると次のレベルのメニューが出る(「Edit」を選択
        すると「Copy」「Paste」などが出る)。
        ・「Document」「New」を選択すると文書作成が可能になる。
        ・文書作成中に入力した単語は読みあげられる。
        ・文書は階層的になっておりレベルを上下左右に移動する。
        ・「Thumb Bar」というスライダで文書内を移動できる。
        ・例えば単語を消去するには、まず単語を選択し、編集メニュー
        を選択し、消去メニューを選択する。(大変そう!!)
Abstract: Throughout the history of human-computer interface
        development, one aspect has remained constant: output from
        computers has been almost entirely visual.  A continued and
        increasing reliance on visual communication has had a
        disadvantageous effect on users who have visual
        disabilities.  A visual interface is of no use to a user who
        is completely blind; communication must use one of the other
        senses, and hearing is an obvious candidate.
        A number of human-computer interfaces have been developed
        and adapted into an auditory form, based on the use of
        synthetic speech.  However, for modern interfaces that use
        more complex displays, synthetic speech is not sufficient.
        One attempt to adapt such a mouse-based interface into an
        auditory form, based on musical tones and synthetic speech
        is described. This project involved the development of a
        word processor, called Soundtrack, with an auditory
        interface.  Evaluation of this application suggests that the
        approach is viable, but that it is difficult to use and
        there are significant research questions still to be
        addressed.
Number: 1
Commentator: 増井
Bibtype: Article
Pages: 45-66
Author: Alistair D. N. Edwards
Series: Articles
Title: Soundtrack: An Auditory Interface for Blind Users
Comment1: ・PhD Thesisの抄録だそうである。やれやれ。
        ・何故無理してメニューやスライダなどを動かさなければなら
        ないのか。全然違うインタフェースにすべきでは。
        ・盲人にとって画面の折り返しとか画面上の位置とかは意味が
        あるか?見えない画面上をマウスとかで移動させてどうしようと
        いうのだろうか。
        ・Editメニューを選んでからCopyメニューを選ぶなど愚の骨頂
        である。最初から「Copy」と言えばいいではないか!
        ・大体ポインティングデバイスなんて不要ではないのか。
        ・盲人はペンを操作するのに慣れているとは考えられないが?
        だからタブレットが使えないのでは?
        ・マルチモーダルかつ冗長なインタフェースが必要だという
        点は同意する。
        ・盲人は読みでサーチするのだろうか?そういうエディタも
        提案してた人がいた。
Facts: ・点字が読める盲人はごく一部である。後天的なものもあるし
        手先が器用でない人もいる。
        ・盲人だからといって聴覚や触覚が優れていたりすることはない。
        ・少しでも目が見える人はそれを活用したいと考えるので音声のみ
        のインタフェースを嫌がる。
        ・盲人はテープを速回しして音声を聞くのに慣れている。
        ・盲人でも可能なかぎり通常人と同じアプリを使いたいと思って
        いる。
Note: 盲人用ワープロSoundtrack。マウスベースのインターフェイスを
        楽音と合成音声で置き替える。
Year: 1989
Volume: 4