著者
Chris Schmandt
編者
Brenda Laurel
タイトル
Illusion in the Interface
ページ
335-343
日時
1990
出版
Addiso-Wesley
コメント
音声インタフェースにおいてユーザをうまく騙す方法。 (その1)「Phone Slave」…留守番電話が品質の良い音で 「どなたですか?」などと順番に聞くことにより、その後の 応答に名前が入っていると期待する。音声認識などは一切 行なわないが、これが意外とうまく動く。 (その2)「Conversational Desktop」音声認識機械は 自分が必要とされているかどうか判断するのが難しいが、 声の大小で音声認識機構をON/OFFする。 (その3)「Grunt」…音声合成で機械が人間に解説をする システムであるが、人間が無反応だったりすると「聞いて るの?」などと質問する。人間が「うん」などと短い応答 をしたときは聞いていると判断してどんどん続けていくが、 「もう一度説明して」のように長い応答をしたときは 問題があったと判断して説明を繰り返す。「何?」のように 応答は短いが問題がある場合は、声の調子が肯定の場合と 異なることを利用して、問題があったと判断する。 これらのシステムはすべてまともな音声認識を行なって いないにもかかわらず、いかにもまともに動いているように ユーザが感じるように工夫をしている。
カテゴリ
UI, Speech
Category: UI Speech
Comment: 音声インタフェースにおいてユーザをうまく騙す方法。
        (その1)「Phone Slave」…留守番電話が品質の良い音で
        「どなたですか?」などと順番に聞くことにより、その後の
        応答に名前が入っていると期待する。音声認識などは一切
        行なわないが、これが意外とうまく動く。
        (その2)「Conversational Desktop」音声認識機械は
        自分が必要とされているかどうか判断するのが難しいが、
        声の大小で音声認識機構をON/OFFする。
        (その3)「Grunt」…音声合成で機械が人間に解説をする
        システムであるが、人間が無反応だったりすると「聞いて
        るの?」などと質問する。人間が「うん」などと短い応答
        をしたときは聞いていると判断してどんどん続けていくが、
        「もう一度説明して」のように長い応答をしたときは
        問題があったと判断して説明を繰り返す。「何?」のように
        応答は短いが問題がある場合は、声の調子が肯定の場合と
        異なることを利用して、問題があったと判断する。
        これらのシステムはすべてまともな音声認識を行なって
        いないにもかかわらず、いかにもまともに動いているように
        ユーザが感じるように工夫をしている。
Bibtype: InBook
Pages: 335-343
Author: Chris Schmandt
Editor: Brenda Laurel
Title: Illusion in the Interface
Note: 音声インタフェースにおいてユーザをうまく騙す方法。
Year: 1990
Crossref: Laurel:IFBook
BookTitle: The Art Of Human-Computer Interface Design
Address: Reading, MA
Publisher: Addiso-Wesley