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石原千秋
新潮社会, March 1999
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夏目漱石を専門とする大学助教授である筆者が、 息子の中学受験を機に中学入試の国語について考えた本。
前半の親子受験奮戦記みたいな部分はまぁ置いておいて、 なるほどと思わせるところは沢山あった。特に、p9の 「いま『国語』がやっていることは『道徳教育』である」 「子供たちは、ルールを説明されないままままゲームに参加させられているようなものなのだ」 「『道徳教育』を目的としている以上、『国語』で教えることのできるテーマはごく限られている」 という点は非常に納得した。 その他、 「物語には4通りの基本的な型がある」 とか 「逆接の接続詞を使って書くとうまく記述できる」 といった実戦的手法も述べられている。
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Wad氏のページの壮絶な書評は非常に参考になる。
いろんな意味で悲惨な本である。まず何よりも、この人の息子は今後そうとう長い間、
「入試を親に手伝ってもらった男」という烙印を押されることになるだろう。
親がこんな本を書きさえしなければばれなかったかもしれないのに。たぶんグレる。
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まあいろんな感慨はあるけれども、まとめれば、現代的な「受験勉強世代」の弊害が
こういう形で現れうるのだな、という感慨か。著者の石原千秋という人物を通して、
「受験勉強」というものがどういう風に再生産されるかが垣間見える。
清水義範の冗談本 「国語入試問題必勝法」 と同じような内容になってしまっているのは笑える。

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前半は、いろんな天才がいかに子供のときから本を沢山読んでいたかとか 本を沢山読むことが重要かとかの説明であり、 後半は実際の中学入試の現状やテクニックが書いてある。
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本を沢山読んだから天才なのではなく、 天才だから本を沢山読めたのに違いないから前半は無意味に見える。 後半は中学受験には多少参考になる話が書いてある。 要するに有名学校は国語教育も多分しっかりしてるということなのだろう。
論説文の解き方の例として「本書のまとめ」が書いてあったのは面白かった。 どんな本でも、まとめがしっかり書いてあれば、 購入の参考にしたり後で内容を思い出したりするのに便利だろう。
(2004/2/18 増井)

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