吉田 たかよし
講談社新書, June 2003
時間を有効に使って勉強する方法が沢山書いてある。 方法はそれほど目新しいものばかりではないのだろうが、 自分がその方法を試したときの効果のほどや、 医学的知見などが書いてあるので説得力がある。 うまくいかなかった方法の経験についてもいろいろ書いてあるのも面白い。 受験とか資格とかのための効果的勉強法として一読の価値はあるだろう。
著者はいったい何を目標に勉強してるのかさっぱりわからないのが不思議ではある。 効果的に勉強して灘中に入り、 効果的に勉強して東大に入り、 効果的に勉強して医者や国家公務員試験その他もろもろの資格をとり、 ... といった生活を送ってきた結果、 効果的に勉強することおよびその啓蒙活動が最終目標になってしまったのだろう。 そのノウハウ伝授が人の役にたっているのだから良いのかもしれないが 空しい気分は残ってしまう。 (2004/4/27 増井)

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Peter Frankl
新潮社 , November 2001
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2001年の中学入試問題を解いたもの。 小学生新聞の連載らしい。
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華麗な解法や関連エピソードを期待したのだが、 普通の解き方をしているものが多く、あまり面白い話はなかった。
残念ながら、あまり適切と思えない解法をしているものまであった。 たとえば下の問題:
長方形ABCDにおいてAB=15cm,AC=20cm. CF=10cm, FD=5cmとなる 点FをCD上にとり、直線AFとBCの交点をEとする。 四角形BEFDの面積はいくらか。
これに対するピーターの解答は以下のとおり:
直線AFを延長してBDと交わる点をGとする。 またEからBDに垂線をおろして交わる点をHとする。 △ABGと△FDGは相似だから AB:BG=FD:DGであり、AB=15cm, FD=5cmだから BG:DG=3:1となり、DG=10cmになる。 △BEHと△BCDも相似だから、EHの長さをaとすると BH = 4a/3 になる。 また、前述の相似関係よりHG=2*EH=2aであり、 BG=10a/3となる。BG=30cmだからa=9cmである...(続く)
補助線から変数まで導入して計算してやっとEのY座標が求まったわけであるが、 まだ面積は求まってないし...?
模範解答は以下のようになるだろうか。
△ABEと△FCEは相似で、AB:CF=3:2だからAE:FE=3:2である。 △FECの面積は△AFCの面積の2/5になり、10*20/2*(2/5) = 40cm2 四角形BEFDの面積は、 △BCDの面積から△FECの面積をひいたものだから、150-40=110cm2.
模範解答のように面積を直線計算しなくても、 三角形の相似関係からEの座標はすぐわかるわけで、 ピーターのようなややこしい計算をする必要は全くない。 もっと良い解法が無いか真面目に考えないで答を書いてる気がする。
他にも適切と思えない解答をしているものがあったし、 こぼれ話も不充分で、全体的に手抜きな印象があった。 期待しすぎたのかもしれないが残念である。
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中学入試の算数問題というのは 整数論的問題/パズル的問題/幾何クイズ問題の山であり、 頭の体操にはもってこいである。 予備知識がほとんど必要とされない点が良いのかもしれない。 (いろんな趣味は大抵修業が必要だが、パズルを解くのに修業は要らないので) 老化防止にも役立つかも?
(2004/4/13 増井)

セワコル。。Wiki・レ。シ・クコ促。。エリマ「・ォ・ニ・エ・ 数学 教育/学習  パズル関連

数学パズルの本は多いがこれは特におすすめである。 単に面白いパズルを紹介して解くだけでなく、 さらに拡張した問題を考えてみたり、 数学的トピックスに関連づけてわかりやすく説明している。 有名中学の入試問題や数学オリンピックからも 問題を持ってきているので 受験生にも役立つと思う。
ピーターフランクルの本はどれもおすすめかも。 (2004/4/8 増井)

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和田 秀樹
角川書店, November 2003
橋本氏の書評
一般の人が文章作成するときのコツについて書いた本のはずなのだが 裏表紙には「ベストセラーの書き方」と書いてある。
和田氏は口述筆記も含め、年に50冊も本を書いてるらしい。 また、時々はベストセラーを狙って書いているらしい。
和田氏は自分が天才ではなく、 読者の目線で本を書いているという自覚があり、 「並の人の言うことの方が世間では有用なのだ」という考えで本を量産しているらしい。 野口氏の「「超」文章法」もそうなのだが、 あまり賢くない著者があまり賢くない読者向けにわかりやすく書く本が ベストセラーになりやすいのかもしれない。
確かに文章は非常にわかりやすい。 (わかりやすすぎて簡単に飛ばし読みができてしまう。) 心理学的実験の話や知見が随所に出てくるが、 こういうものはどんな人にとっても面白い話題なのでウケるのだろう。
肝心の、文章を書くテクニックについてはごく普通のことしか言っていない (目次から書けとか、とにかく書く練習をしろとか、人の立場になって読んでみろとか)
文筆活動には定年が無いのだから、頑張れる限り執筆と自己変革を繰り返したいという 和田氏のスタンスは面白かった。 (ベストセラーをずっと書いてれば引退後の家計の心配なんて無い!)
(2004/2/18 増井)
和田氏は、日本の国語教育が「情緒的文章中心」だから文章を書けない人間が 多いのだという考えているようである。 日本の学校では、効率の良い伝達文を書く練習などは全くさせず、 ある程度長い文章を書く機会は「読書感想文」だけなので、 「作文=情緒的文章の作成」という教育方針がどこかに存在するのだと思っているようだが、 実は「文章読本さん江」で書かれているように、 明示来の綴り方教育の延長が読書感想文となって残存しているのであるから、 そのような伝統を完全に消し去る力をもつ強い作文教育方針が出現しない限り 「情緒中心」な国語教育は消えることはないであろう。残念ながら。
会社にいながら年収3000万を実現する - 「10万円起業」で金持ちになる方法」などという本まで書いているのね。こちらの方が面白いかも...
...と思ったら大間違いだった。

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産業能率大学大学院での講義「社会調査法」をまとめたものらしい。
統計の読み方、百科事典の読み方、新聞の読み方... についての 連続講義をまとめたものらしいが、 読んで何か新しい情報が得られる気が全くしないのが不思議である。 同僚は約38秒で読了していた。
(2004/2/18 増井)

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石原千秋
新潮社会, March 1999
夏目漱石を専門とする大学助教授である筆者が、 息子の中学受験を機に中学入試の国語について考えた本。
前半の親子受験奮戦記みたいな部分はまぁ置いておいて、 なるほどと思わせるところは沢山あった。特に、p9の 「いま『国語』がやっていることは『道徳教育』である」 「子供たちは、ルールを説明されないままままゲームに参加させられているようなものなのだ」 「『道徳教育』を目的としている以上、『国語』で教えることのできるテーマはごく限られている」 という点は非常に納得した。 その他、 「物語には4通りの基本的な型がある」 とか 「逆接の接続詞を使って書くとうまく記述できる」 といった実戦的手法も述べられている。
Wad氏のページの壮絶な書評は非常に参考になる。
いろんな意味で悲惨な本である。まず何よりも、この人の息子は今後そうとう長い間、
「入試を親に手伝ってもらった男」という烙印を押されることになるだろう。
親がこんな本を書きさえしなければばれなかったかもしれないのに。たぶんグレる。
...
まあいろんな感慨はあるけれども、まとめれば、現代的な「受験勉強世代」の弊害が
こういう形で現れうるのだな、という感慨か。著者の石原千秋という人物を通して、
「受験勉強」というものがどういう風に再生産されるかが垣間見える。
清水義範の冗談本 「国語入試問題必勝法」 と同じような内容になってしまっているのは笑える。

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前半は、いろんな天才がいかに子供のときから本を沢山読んでいたかとか 本を沢山読むことが重要かとかの説明であり、 後半は実際の中学入試の現状やテクニックが書いてある。
本を沢山読んだから天才なのではなく、 天才だから本を沢山読めたのに違いないから前半は無意味に見える。 後半は中学受験には多少参考になる話が書いてある。 要するに有名学校は国語教育も多分しっかりしてるということなのだろう。
論説文の解き方の例として「本書のまとめ」が書いてあったのは面白かった。 どんな本でも、まとめがしっかり書いてあれば、 購入の参考にしたり後で内容を思い出したりするのに便利だろう。
(2004/2/18 増井)

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G. Polya
丸善, July 1999
幾何問題などを解くのに必要な思いつきにいかにしてたどりつくかや その指導法を論理的に解説している名著。
お受験勉強にも活用可能かもしれない。
(2004/2/18 増井)

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Lynn Arthur Steen, 三輪 辰郎 (翻訳)
丸善, March 2000
基本的な数学的視点をもって見ると世界は違って見えてくる。学校で習う計算 や公式を覚えること以上に、物事のパターンや形、量、変化などを把握する力 が非常に重要であること、それを身につけるために遊びがいかに重要であるか を、日常生活の中に現れる事柄や道具を使いながら示す。本書により、世界を みるための新しい視点が得られ、また、それを子どもたちに修得させていくに はどうしたらよいかがわかる。 (Bookデータベースより)

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